「おはよ。」



僕は彼女に声をかける。



「おはよ。」



彼女は僕に笑顔で返す。



「昨日の風邪、治ったんだ。」



トン・・・・・・・・・ガラガラガラ・・・ストン



「まぁね。あたし強いから!」



君は隣の席の優しい人



「でも無理しちゃ駄目だよ?」



そして



「うん!心配してくれてありがとう。」



誰よりも愛しい人。




































The Last Letter -First Letter-




































「初めまして。 と言います。転校するのは慣れてるけど、正直緊張してます。仲良くしてください。」



が転入してきたときの挨拶。



僕は今までにない感情にとても驚いた。



姉さんが美人と言われてるからか、僕は美しいものに鈍感だった。



だからこのときが初めてだった。初めて人を綺麗だと思った。一目惚れだった。



が転入してきてすぐ席替えをして、たまたま隣になった。



話しかけるタイミングが見つからなくて、僕はノートの切れ端に一言書いての机に置いた。







“わかんないことあったら、聞いてね”







すると君は笑って僕が渡した紙に書いた。








“ありがとう”







これが僕らの最初の手紙。




































それから半年。




































席替えのたび、僕らは席が近くて、毎回授業中僕達は手紙を書いてわたしている。



授業中話してると先生がうるさいから。



“不二、五・一五事件の首相って誰だっけ?”



の苦手科目歴史の時はいつも、当てられるところを聞いてくる。







“犬養 毅だよ。イヌカイ ツヨシ。”



“イヌカイなのに犬を養うって書くの?”







僕が軽く吹き出すとが僕の机を軽く蹴った。



小学生みたいで可愛くて。







“そうだよ。”



“ってか笑わないでよ。本気で悩んでるんだから!”



“ゴメンゴメン。”







こんな風に手紙をまわす。



これもなんの変わりもない日常。



一つの話が終わるとが少し悩み始める。



話題を作るのはいつもの仕事になってる。



僕が話題作り苦手なこと、よく知ってるから。




































“そういえば不二って好きな人いるの?”




































いつもより遅い返事。僕はちょっと戸惑ったけど、本当のことを書く。



そろそろ勇気を出して告白しなくちゃと思っていたから。







“いるよ。すぐ近くに。”







彼女はその手紙を穴が空きそうなほど見つめていた。



誰だろうって考えているのかな・・・・・?クス。君なのにね。




































“そっか”







結局それだけの答えが来た。









 キーンコーンカーンコーン ーーーーーーーー







そして終業のチャイム。







様ぁぁぁ!!」



・・・様呼びは止めて・・・・。」



「じゃあ愛しのチャン、不二大魔王に虐められなかった!?」



、それどういう意味かなぁ・・・・。」



「そのままの意味よねぇ〜英二」



「にゃんで俺にふるにゃ!!」







くだらない話で盛り上がる。みんなで笑って話してる。



僕はこれが楽しくて、嬉しくて、気持ちを抑えていた。



告白したら、これが壊れてしまうかもと思うと、怖かった。






「ってか、あたしのに手出したら許さないから!」(



「にゃー!今日朝は自分は自分の物って言ったにゃ!」(英二)



「あれ?そんなこと言ったっけ不二?」(



「言ってないよ?だって僕のだから。」(不二)



「あ、そーだっけ?」(





クスクスと笑う僕と



今日も当たり前のことを、当たり前のようにして、過ぎていく時間だった。



僕にとって大切な、何の変哲もない時間。



これが僕らの日常だった。







「あーが自分は不二のって認めたにゃ!!」(英二)



「何いってんの!?はあたしの!!」(







今日もその通りだった。



が僕に好きな人がいるかを聞いたこと、以外は。








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