4月。



良い天気。良い気持ち。



桜が視界を支配してくれる。



今日は入学式。あとちょっとで始まる。



だからお願い。

































 

子猫ちゃん、こっちきて。

































 

C L o v e r 1-1

































 

「あとちょっとなんだけどなぁ・・・・」







え?この後に続く言葉?



それは勿論、



子猫ちゃんまでの距離。



ついでに、入学式が始まるまで。



40センチくらいの棒があれば届くんだけどなぁ・・・。



「子猫ちゃん、危ないからこっちに来て。」



「・・・・・ほぁら」



「返事は良いから実行してよ・・・」



その願いが通じたのか、子猫ちゃんは私の足の近くにやってきた。







「ほぁら」







そっと抱き上げ、撫でると気持ちよさそうに伸びている。



ほんっと可愛い・・・。



でも



これからどうしよう・・・







おっと自己紹介が遅れました。



私は 。1年生からバスケ部レギュラー。ポジションはガード。



こう見えても都大会で、最優秀選手賞とったことあるのよ。



なのに今は今桜の木の上に上っています。



なぜなら、上って降りられなくなってる猫ちゃんを救助するため。



バスケットボールなら簡単に扱えるけど、子猫ちゃんは難しい・・・・。



「ほぁら」







それにしても、可愛い鳴き方。



連れて帰りたいけど、これから入学式だし・・・。



さて、これからどうやって降りようか・・・・



抱えながら降りるのって、辛いよね・・・?



しかも結構高いし・・・・ってん!?



なんと!桜の木の下に男子生徒発見!寝てるし!!



ちょっとーこの状況まずいでしょ。



どうしよう・・・・



















「ほぁぁら」



















子猫ちゃんも下の人に気づいたみたい。



お願いだから動かないでねー



っと、次の瞬間







「ちょっ・・・子猫ちゃん、駄目だってば・・・あっ・・・きゃぁーーーーー!!!!」











ドーーーーーーーン











子猫ちゃんと一緒に木から落ちてしまいました・・・ほんっと痛いわ・・・



「いったぁ・・・・・・・」

































 

「ねぇ、それ俺の台詞なんだけど。」

































 

「へ?!」



・・・・・・下から人の声?



一気に押し寄せてくる嫌な予感。











「・・・・・・ギャッ!」









あたしはあわてて飛び上がった。



やば・・・寝てた人・・・・だよね・・・?



「ごっ・・・ごめんなさいっっ!!起こしちゃいました・・・・よね・・・?」



「今ので起きない人がいると思う?」



「・・・・・いないと思います・・。」



うわー最悪。。。



この人怖そうだし・・・・













「ほゎぁーら。」













「え!?・・・カルピン!?」



少年が大きな反応を見せた。



え?カルピン?・・・・ロシア人?((違







「ほぁら」



子猫ちゃんは、カルピンと言った少年の方へ行く。



「付いて来ちゃ駄目、って言ったじゃん。」



「ほぁら。」



子猫ちゃんは少年に甘えている。



「へぇ・・・カルピンって言うんだ・・・可愛いですね。」



「・・・・・・うちの猫。」



「分かりますよ、それくらい。」



「・・・・・アンタは?」



じっとあたしの目を見て言う。







「あっ・・あたしは、 !今日から青学2年、バスケ部レギュラーです。」







その顔がなんか綺麗すぎてて、一瞬とまどった。



「ふーん外進生?」



「はい。」



「で?チビなのにバスケ部?」



「・・・・・・・余計なお世話です・・・ってか貴方は?」



「1年越前 リョーマ。テニス部レギュラー。」



「え?1年?」



「・・・なんか悪い?」



嫌・・・あんな口いきなり叩くから、完全に先輩だと思ってた・・・。



「別に悪くはないけど。」







しばしの沈黙。



なんかあたし、大事なこと忘れてない?

































 

ピンポンパンポン♪



 2・3年生に連絡いたします。



 至急自分の教室に戻りなさい。



 繰り返し ーーーーー

































 

「あ!!入学式!!」



やばい・・・もう始まっちゃうじゃん!!



「・・・・俺パス。」



「は?!何言ってんの?大事な式なんだから!!越前君も来なさい!じゃーね!」

































 

ん?前に進まない・・・・?

































 

と思ったら、



「ねぇ!ちょっと!離してよ!!」



越前君に見事に腕を捕まれていた。

































 

「リョーマ。」




「は?」

































 

「リョーマって言うまで離さない。」

































 

なんだコイツ・・・・







「あーもう!時間ないの!離して!」



「ヤダ。」



「あたし、放送委員なの。2年長なの。司会やらなくちゃいけないの!」



「・・・・・そんなの俺関係ないし。」











・・・・・・・・・・・・・ガキ・・・











「・・・・・・・・・仕方ないなぁ・・・」



そういって仕方なく捕まれてない方の手を勢いよく突き出す。



「いって!!」





越前君が手を離したすきに、猛烈ダッシュ!



え?私が何をしたかって?



そんなの決まってるじゃない。



捕まれてない方の腕で、肘を刺激!してやったのよ。



いわゆるファニーボーンね。



ゴメンね・・・・越前君。痛かったでしょうに。



でもあたしはピンチなのよ!!

































 

「・・・・・・・・・っつ・・・・・やっと見つけた・・・・先輩の親友。」



















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