背番号6。
副副キャプテンの番号、って自分で言ってた。
千咲のコートネームを聞けば、納得がいく。
青学の生徒なら、誰でも分かるような名前。
それは、千咲のプレイスタイルと強さを象徴するような名前。
「アイ!」
アイと呼ばれた奴が千咲からパスを受け、シュート!
しかしリングの横へを外れた・・・
が、
「ハッ!!」
千咲が横から手を出しダンク!
わっと盛り上がる観衆。
ベンチからわき上がる声
「いーぞ!いーぞ!イ―――――――」
CLover
「どういう跳躍力?」
試合終了後、千咲が俺達の所に戻ってきて、越前がアイツに聞く。
「ん?なにが?」
「あのダンク。男子でも出来ねぇやつだらけじゃん。」
「あーあれ?ダンクじゃないよ。」
「は?」
「ま、観客席から見ればダンクに見えるだろうけどね。リングに手、届いてないもん。」
「ってか、なんであそこでダンクしようと思ったの?体力よく残ってたよね。」
「ってかしなかったら負けてたでしょ。今日の試合ひっくり返ったのは、観客が味方に付いたからだし。」
「え?」
「大舞台では流れは観衆が作ってくれる・・・だからホームチームが有利な訳よ。」
そう、あのダンクで一気に青学を応援する声が増えた。
「俺には関係ないけど。でも、よく考えたね。イ ヌ イ 先輩。」
「リョーマ・・・コートから出たらその名前で呼ばないで。」
「でもコートネームがイヌイとか、面白ぇよな、面白ぇよ。」
「だって先輩達がさー、千咲って男テニにたとえたら乾だよねーとか言い出して・・・。」
「ま、いいんじゃない?ポジション司令塔だし、副副キャプテン作るとしたら乾先輩だろうし?」
「・・・あたしは不二先輩だと思うんだけどなぁ・・・」
確かに、彼女は不二先輩に近い。
バスケをしている千咲は、凄く綺麗だった。
テニスをしている美咲が、凄く綺麗なように。
悔しいくらい、綺麗だった。
PG。通称司令塔。
千咲のプレイは、流れを一気に引きつける力があった。
ガードなのに、ダンクなんて普通じゃ考えられない。
「まぁコレで、千咲が何でもてるか分かったね、越前。」
「何で俺に振るんスか?」
「だって、アンタと千咲、最近出逢ったばっかりでしょ?」
「出逢ったんじゃなくて、出会ったの!!」
「まぁ、わざわざ言い直さなくてもいいじゃん!」